2017年4月30日日曜日

裏 製薬会社ランキング-国が本当に評価している製薬会社は?-①

 今回は、“国が本当に評価している製薬会社”ランキングについて書いていきます。就職活動の会社選び等の参考にして頂ければと思います。まず、基本的な指標を用いたランキング3つを紹介し、最後に、目新しい指標を用いたランキング(裏 製薬会社ランキング)を、他の指標と比較しながら、紹介していきます。
今回紹介するランキングは下記の4項目についてです。 

  • 売上ランキング
  • 当期純利益ランキング
  • 時価総額ランキング
  • GPIF国内保有株の時価総額ランキング(★裏 製薬会社ランキング)

 下の項目ほど、指標として利用したことのある方が少なくなると思います。特に、一番下の項目「GPIF国内保有株の時価総額ランキング」は聞いたことがない指標ではないでしょうか。というのも、この記事を作成時点では、ネット上でまとまっているページはなく、自分でデータを整理しなければならないからです。この一番下の項目が、“国が本当に評価している製薬会社”を示すランキングであると、私は考えております。


 まず売上ランキングについてです。一番基本的なランキングであり、規模を示す指標です。

<売上ランキング>
製薬会社名
売上(2016年度)
1
武田薬品工業
1兆8073億円
2
アステラス製薬
1兆3727億円
3
大塚HD
1兆1955億円
4
第一三共
9864億円
5
エーザイ
5479億円
6
中外製薬
4988億円
7
田辺三菱製薬
4317億円
8
大日本住友製薬
4032億円
9
協和発酵キリン
3643億円
10
塩野義製薬
3099億円
11
大正製薬HD
2901億円
12
参天製薬
1952億円
13
ロート製薬
1670億円
14
興和
1638億円
15
久光製薬
1618億円
16
小野薬品工業
1602億円
17
日医工
1435億円
18
沢井製薬
1234億円
19
キョーリン製薬HD
1194億円
20
ツムラ
1126億円

 
 次に当期純利益ランキングについてです。製薬会社は公益性が高いとは言っても、営利企業ですから、売上だけではなく、利益を出さなければなりません。利益を出すことで、会社は継続して活動を行うことができます。

<当期純利益ランキング>
製薬会社名
当期純利益(2016年度)
1
アステラス製薬
1936億円
2
大塚HD
1011億円
3
第一三共
822億円
4
武田薬品工業
801億円
5
塩野義製薬
666億円
6
中外製薬
611億円
7
田辺三菱製薬
564億円
8
エーザイ
549億円
9
参天製薬
533億円
10
協和発酵キリン
297億円
11
小野薬品工業
249億円
12
大日本住友製薬
246億円
13
大正製薬HD
224億円
14
久光製薬
177億円
15
沢井製薬
171億円
16
キョーリン製薬HD
136億円
17
ツムラ
125億円
18
日医工
110億円
19
興和
91億円
20
ロート製薬
90億円


 次に時価総額ランキングについてです。今まで挙げてきた、売上と当期純利益はあくまで過去の業績を示す指標です。一方で、時価総額は、会社の将来性を株価として社会が評価した指標であるので、過去の業績ではなく、これから期待される未来の業績を示します。ですので、会社選びの際は、売上と当期純利益よりも時価総額ランキングを用いた方が良いと私は考えています。

<時価総額ランキング>
製薬会社名
時価総額(2016年度)
1
武田薬品工業
4兆2200億円
2
アステラス製薬
3兆4900億円
3
小野薬品工業
2兆7100億円
4
大塚HD
2兆2600億円
5
エーザイ
2兆0700億円
6
中外製薬
1兆9400億円
7
塩野義製薬
1兆8400億円
8
第一三共
1兆7700億円
9
田辺三菱製薬
1兆1200億円
10
協和発酵キリン
1兆0100億円
11
大正製薬HD
8040億円
12
参天製薬
7020億円
13
大日本住友製薬
5270億円
14
久光製薬
4840億円
15
沢井製薬
2850億円
16
ロート製薬
2440億円
17
ツムラ
1980億円
18
日医工
1660億円
19
キョーリン製薬HD
1620億円
※(時価総額)=(2016年度3月株価の最高値と最低値の平均)×(2016年度3月末の発行済み株数)
※興和は上場企業ではないので、今回のランキングでは除外した。 

 最後はGPIF国内保有株の時価総額ランキングについてです。記事が縦に長くなってしまい見にくいので、次の記事に記載します。

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