2017年11月3日金曜日

MSLを取り巻くガイドライン

20171027日に、「MSLに関するガイドライン」を、欧州製薬団体連合会(EFPIA JapanEuropean Federation of Pharmaceutical Industries and Associations)が策定しました。各社ごとに職務が異なるMSL職について、一定の統一基準を設けることで、医療従事者等のステークホルダーにMSL職を理解してもらいやすくすることを目的としています。

2017年9月10日日曜日

新しいリーダー像 -サーバントリーダーシップ(Servant Leadership)-

サーバントリーダーシップ
ロバート・K・グリーンリーフ
英治出版
売り上げランキング: 93,003

 著者のロバート・K・グリーンリーフは、当時世界で最大規模の通信会社ATTにて、会社生活のほとんどを、マネジメントの研究や開発や教育に捧げ、退職後は教育コンサルタントとしての活動に加えて、ハーバードビジネススクールの客員講師等を務めるなど教育活動にも精力を捧げた人物です。グリーンリーフは「Servant Leadership “サーバントリーダーシップ”, 1977」にて、自身のリーダーシップ研究をまとめて、既存のリーダーシップとは全く異なる、新しいリーダーシップ像を提案しています。

2017年7月23日日曜日

資格「医療経営士」とは何か

 最近では、私立病院はもちろんのこと、国公立病院でも、経営環境や医療提供体制の維持が厳しい状況下にありますので、経営課題に取り組み解決していくことが重要となっています。そのため、医学にも経営にも理解のある人材が医療機関に必要となっています。しかしながら、医療機関には、医学の道を究めている医療関係者は多くいますが、医学に加えて経営を学んだ人材は多くはありません。そこで「医療経営士」という資格は、医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と、経営課題を解決する能力を持っている人材であることを担保する資格となっています。

2017年6月25日日曜日

院生・ポスドクのための研究人生サバイバルガイド‐「博士余り」時代を生き抜く処方箋


 私が修士時代に、修士課程修了で就職するか、それとも博士課程に進学するかを決めるのに参考にした本です。この本のおかげで博士課程以降のキャリアプランをイメージすることができました。

2017年6月11日日曜日

進学説明会-Save the World-@東大医科学研究所

先々月のことになりますが、415()に東京大学医科学研究所の大学院進学説明会に参加してきました。参加のきっかけは、後輩が大学院の研究室選びで悩んでいて、その相談に乗っているうちに、自分も大学院進学説明会に興味を持ったので、後輩と一緒に参加しました。医科学研究所には初めて行きましたが、最寄駅が白金台で都会の中心地である割にキャンパス内には自然が多く閑静な雰囲気で、研究に集中できる環境であると思います。

2017年5月21日日曜日

アミノ酸トランプ展@五月祭(東大の文化祭)

  520(),21()に開催された、五月祭(東大の文化祭)に、展示を企画する側で参加してきました。展示の内容としては、自作の〝アミノ酸トランプ〟で来場者と一緒に遊ぶというものです。特に子供に人気でして、何度も遊びに来てくれる子や、トランプをしているうちにアミノ酸をすぐに覚えてしまう子(私は覚えるのに相当苦労したというのに!)もいました。前回の文化祭とサイエンスアゴラ(国主催の国内最大級のサイエンスの祭典)に引き続いて好評だったのではないかと思います。

2017年4月30日日曜日

裏 製薬会社ランキング-国が本当に評価している製薬会社は?-②

 前の記事からの続きです。“GPIF国内保有株の時価総額ランキング”についてです。GPIFとは、年金積立金管理運用独立行政法人(Government Pension Investment Fund)の略で、いわゆる、私たちの年金を管理している組織です。運用資産は140兆円規模で、年金基金の中で世界一の運用資産規模を誇ります。GPIFの運用資産は、年金の原資となるわけですから、資産は慎重に管理されています。投資先の一つに国内株式がありますが、当然、国が考える、投資に適切な会社の株が購入されます。特に製薬業界は国の規制産業であるので、保有株数の多い会社は、国から評価されている会社なのではないでしょうか。

裏 製薬会社ランキング-国が本当に評価している製薬会社は?-①

 今回は、“国が本当に評価している製薬会社”ランキングについて書いていきます。就職活動の会社選び等の参考にして頂ければと思います。まず、基本的な指標を用いたランキング3つを紹介し、最後に、目新しい指標を用いたランキング(裏 製薬会社ランキング)を、他の指標と比較しながら、紹介していきます。

2017年4月23日日曜日

MSLとMRの違い-仕事内容と必要な能力-

 今回は違いが分かりづらいMSLとMRについて、どのように仕事内容が異なっているのか、どのような能力が必要なのかについてご紹介します。

2017年4月15日土曜日

なぜ私がMSL職(新卒採用)に決めたか

 今回は私がMSL職を選択した理由について書きます。職種の選択理由を述べる前に、まず、今までの経歴の選択理由についても述べます。私がどのような考えの持ち主で、過去にどのような選択をしてきたかを知ってもらった方が、職種の選択理由に納得感が出るのではないかと思います。

2017年4月2日日曜日

MSL職とは何か

MSL職とは、Medical Scientific Liaisonの略語です。「Liaison=橋渡し」という意味ですから、医学的な専門知識を用いて社内外を“橋渡し”する職業です。“橋渡し”は、①社内と社外間、②社内部署間、③社外組織間の3つに分かれます。例えば、社内と社外間の“橋渡し”では、製品や疾患領域の最新情報の共有、提供、収集があります。社内部署間の“橋渡し”では、各部署と連携して、製品価値向上や臨床研究の企画運営といった、メディカル戦略策定があります。社外組織間の“橋渡し”では、論文投稿や学会発表の後方支援といった、成果の発信があります。他にも医学的な専門知識を用いる業務ならばMSL職の範疇と成り得ます。